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DrumsMotion LITE 開発記(9)

PlayMotionの理論と仕様 #3

機械的な演奏モーション“Play Motion”を作成する理論および手順について。

前回「補完曲線」の調整によって角のとれた動作に、「後追い動作」の理論を加えて、よりしなやかな腕の動きにせまる。

 

◆後追い動作とは

後追い動作とは、『力の加わる起点から離れるほど、動作の開始が遅くなる』というアニメーションの基本理論で、「フォロースルー」とも呼ばれる。

具体的にどんな効果であるかは、下記リンクを参考に。

ZENTOY様:アニメーション講座1 Follow through
ツクールWeb様:アニメーションの基礎2

◆ドラミングにおける後追い動作

補完曲線を適用したSWIT二次元グラフ
補完曲線適用カーブ

上記画像が、前回の補完曲線調整でできあがった二次元グラフ。
これをもとに、後追い理論を念頭において現実のドラミング動作に対して解析をおこなってみた。

結論からいうと、グラフは下図のようになる。

後追い動作を適用したSWIT二次元グラフ
Follow through curve

以下、ポイントについて記述してみるので、この画像のリンク先を新規タブで開くかローカルにダウンロードして画像ビューアで開くなどして、ぜひ見比べながら参照して欲しい。

*腕は影響を受けない

力の起点=リズムを支配する部分は上腕部、つまりボーンでいうと「腕」になる。この部分は後追いの影響を受けず、もとの状態を維持したままでよい。

*Windは「脱力」、Swingは「筋力」

まず角度(+)側の各Turnキーに注目。
微妙な差ではあるが、手首ボーンの遅延の度合いは、ひじボーンのそれよりも大きくなっている。
明確な脱力状態を意味するが、この遅れが、このあと「タメ」という大きな役割を担う。

次に各ボーンのImpactキー。
Turnキーへの到達タイミングには大きな差があるにもかかわらず、Impactキーのタイミングはすべて同時となっている。これはつまり、振り下ろし時にはひじや手首に、遅れを取り戻す速度相当分の筋力が加えられていることを意味する。
また、ひじには腕の、手首にはその両方の速度が加わることになるので、別の例でいえば野球のピッチングや、ファンタジーものの剣での斬り付けのような鋭い動きがこれによって再現できるわけ。

*手首のTurnキーが二つになる

これまでと逆方向にカーブを描く赤いグラフをみて、「?」と思った方も多いと思うが、この新たに手首に追加されたもう一つのTurnキーが、脱力と後追いを視覚的に感じさせる大きなポイントになる。

実際に再生してみるとわかるが、そのまま手首ボーンのTurnキーを遅らせただけでは手首がひじよりも遅れて見えることはない。

 

◆インパクト(左)から7フレーム後(30フレーム中)のひじボーンに対する手首の角度(右)
手首ディレイなし(TT)
※ディレイ処理なし

そこで、手首の遅れを再現するには、いったん手首を『招き猫』のごとく逆方向へ曲げてやる必要がある。

手首ディレイ処理後(TT)
※ディレイ処理後

これによって、脱力による手首の遅延を再現できる。

*手首ボーンに関するその他のポイント

二つあるTurnキーの入力タイミングは、目安としてImpactキーと腕Turnキーの中間ぐらい。

(-)Turnキーから(+)Turnキーへグニャリと向かう手首ボーンは、だいたい腕ボーンのTurnキー位置あたりで、手首インパクト時と同じような角度に戻っているはず。

*補完曲線に手を加える必要はない

開発記(8)の補足動画で触れたように、キーフレーム間での変化に要する絶対的な時間の合計は、二つのキーの距離に依存する。二次元グラフが示しているように、おなじS字曲線でもキーフレーム距離が伸びれば変化は緩やかになるし、距離が縮めば急速になる。

実際、この記事最後に掲載する恒例の補足動画も、値のまったく同じ基本S字曲線と手首Swingカーブ用の加速曲線の二種類しか使用していない。
最終的な微調整までこの補完曲線は崩さず、あくまで基本はキー入力の値とタイミングのみでのモーション作り、というのが筆者の考え方。

◆実践してみる

前回のモーションをそのまま流用して、キーの位置だけを変更してみた。

ちなみに、アニメーション用語にあまり詳しくない筆者は、この後追いの遅延を加える作業を勝手に「モーションのディレイ処理」と呼んでいますが、あまり気にしないでください(笑)

フレームディレイ処理後

MMDにはキーフレームの移動機能がないので、コピー&ペーストと削除機能を併用することになるが、その際補完曲線が線形に自動修正されることがあるので、その場合は他のキーから曲線をコピーして対応した(余談だが、現在開発中のMMDクローンソフト「MikuMikuMoving」ではマウスドラッグによるキーフレームの移動が可能なんだとか)。

※後追い動作の補足動画

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