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「はじめてのVOCALOID体験版」的な。

「ボカロに興味が湧いたので、体験版をダウンロードしてみた!ところで、なにしたらいいの?」
という方のための、体験版有効活用記事です。

記事中ではAH-Software製「SF-A2 開発コードmiki」で解説していますが、もちろん他の音声ライブラリでも応用が利くと思います。

「なんだかよくわからないまま試用期間おわっちゃった…」ってことがないように書いた入門記事ですが、参考にしていただければ幸いです。

※5/17 加筆修正。

◆はじめに:オリジナルを創ろうとしない

よほどDTMに自信のある方ならともかく、ボカロに興味をもってこれからはじめようというなら、試用期間14日、編集データ保存不可(wave吐き出しのみ)という制限がある体験版は、あくまで声質・扱いやすさの観点から製品版購入を判断するもの、と割り切るべきです。

なので、自分の知っているメロディを数小節入力して、そこからパラメータをいじりながら「あー、こんな感じなんだ~」って確認するだけのが一番いいと僕は思います。

もしボカロPの作品を聴くなどして「この音声ライブラリが好きなんだ!欲しいんだ!」という明確なビジョンがあるなら、体験版ではなく保存のできる製品版を買うべきです。調声技術はあとからいくらでも身に付きます。

一度や二度は挫折するかもしれません。それでも、最初に「うん、気に入ったからこれを買おう!」とさえ思えたなら、ゆっくりでもその挫折は乗り越えられるものだと僕は信じています。

というわけで前置きが長くなりましたが、ここではVOCALOID2「SF-A2 開発コードmiki 体験版」で、その特徴を確認します。記事が助長になるので操作方法については解説しません。このへんはヘルプ等を参照してください、あしからず。

◆概要:この記事でやること

【原則】楽譜の入力はベタ打ちのみ
VOCALOIDには歌に魂を吹き込むためのパラメータがたくさんありますが、基本的になにも調整しません。力を注ぐべきは別のところです。

ベタ打ちは、その音声ライブラリの地力がそのまま出ます。それによって、長所・短所やクセ、得意・不得意を見極めるわけです。

(1)音域ごとの声質を確かめる
同じ一つのフレーズを高音域や低音域に移調して聴き比べます。

ライブラリによっては、特定音域を境に声質がガラッと変わったりする場合があります(逆にその特定音域に魅力を発見できる場合もあります)ので、その特徴を調べます。

(2)声質を変えて聴き比べる
VOCALOIDは一定範囲の中でなら、声質そのものをカスタマイズすることも可能です。

カスタマイズした声質で同じフレーズを聴いて、その特徴を探ります。それによって、標準では不得意そうに聞こえた音域がある声質設定でなら魅力的に聞こえたり、その逆だったりといったことを発見できます。

※もっとも強い影響力を持つのが「ジェンダーファクター(Gender Factor)」というパラメータで、声帯の大きさを変化させることができます。初期値の64より大きくすれば声帯は太く、大人や男性感の強い声に変化します。小さくすれば声帯は細く、子供や女性感の強い声質に変化します。

◆まず比較確認用キャラクタを作る

早速楽譜を打ち込みたいところですが、体験版はあくまでも音声ライブラリの評価をおこなうものと考える本稿では、先に「歌手エディタ」機能でカスタムボイスをいくつか作っておきます。これをおこなっておくと購入判断のための聴き比べがとてもラクです。

※歌手エディタとは、感情表現に使用する「コントロールトラック」の編集データを相対的に上げ下げする設定を登録しておく機能です。これを使用すると、編集データをいっさい再編集ことなく「もうちょっと子供っぽい声で」とか「全体的に”息漏れ感”を強く」といった、声質の切り替えを簡単におこなうことができます。

「SigerEditor」を起動します(VOCALOID2はWindowsのスタートメニューなどから)。
歌手エディター043
追加ボタンをクリックして、例として以下の4つのキャラクタを新たに作成します(名前は任意です)。

1.「Gen+32」
歌手エディター045
※声帯を50%太くした設定

2.「Gen-32」
歌手エディター046
※声帯を50%細くした設定

3.「Gen+32_Whisper」
Gen+32_Whisper
※囁き風設定1(声帯50%太)

4.「Gen-32_Whisper」
Gen-32_Whisper
※囁き風設定2(声帯50%細)

パラメータ値はあくまで目安です。
実際にどのように使うかは後述で解説します。

◆ベタ打ち後は音域別特性を確認する

なにも考えずにベタ打ちで音符と歌詞を入力してください。
長さは8小節ほどがおすすめです。自分の好きな歌のフレーズを打ち込みましょう。

打ち込んだら、選択ツールに切り替え、マウスドラッグで音符全部を選択して、最後尾にコピー&ペーストします。貼り付けたコピーフレーズ丸ごとドラッグ選択して、垂直方向に動かして音程を変えます。
VOCALOID Editor 049
(画像クリックで拡大)複製を一つ作り、5度上に転調した状態。転調量や複製回数は好きなように。ちなみに例題曲は、著作権トラブルが怖いので「森のくまさん」(笑)

とりあえず上下半音5つぶんの、2つ作っちゃいましょうか。これで音域別の特性が比較できます。もちろん、もっと比較材料が欲しければたくさんコピーしてもかまいません。

再生してみましょう。多少音痴だったり、滑舌が悪くても今は気にしません。自分にとって魅力的に聞こえる音域はありますか?


「森のくまさん」のワンフレーズ。複製フレーズは上下それぞれ5度ずつずらした音声。5度はちょっとやりすぎだったかな?(笑)

◆キャラクタを変えてみる

ここで、先に作っておいたカスタムボイスも試してみましょう。

ペンツールモードで「singer」行をでダブルクリックして、歌手の切り替えを入力します。入力場所は先頭の音符位置直前がいいでしょう。
VOCALOID Editor 055
歌手切り替えの推奨入力位置。コントロールトラックに「VEL」のデータを表示しておくとわかりやすい。

一度入力した切り替えポイントは、ダブルクリックで何度でもキャラクタを選択しなおせるので、手軽に音域別の特性確認を違う声質で聴き比べできます。
_Unknown056
手軽に声質切り替え。コントロールトラックに直接パラメータを入力しても同じことができるが、何度も聴き比べをすることを考えるとちょっと手間。

これで、自分にとって魅力的に聞こえる声質があるかどうかの判断がだいたいはできると思います。「近いな!」と思えるようでしたら、ほぼ自力で調声可能です。


カスタムボイスでの音域別音声。前半が「GEN+32」、後半が「GEN-32」。声帯を太くすると落ち着いた女性風の声質になるのがわかる。声帯を細くした5度上版は普通の歌モノには向かないが、コミカルな曲調だと案外ハマるかも。


こちらはささやき風カスタムボイス。mikiはどうやら元来声の伸びがないキャラのようだが、そこがかえってささやき風との相性が良いかも、とおもえる瞬間が所々に垣間見える。長所を活かし細かく調声すれば強力な武器になるかもしれない。

◆あとで聴きなおせるようにWaveで吐き出す

編集データは保存できないので、Wave形式で保存します。

この次はファイルを新規作成して、ちがうメロディで同じことをします。自分の好きな曲のなかから、できるだけ違うタイプのものをチョイスしましょう。それもまたWaveで保存して、また繰り返しです。

ある程度の数のWaveファイルが揃ったら、あらためてそれらを聴き比べることです。

  • 自分にとって魅力的な歌声か?
  • できそうなこと、できなさそうなことはなにか?
  • 歌声よりも先に、気になるクセや違和感がきていないか?

特に3つめは、歌声以上にクセや違和感が大きいようだと、たぶんあとから後悔します。それらの多くは、矯正することは非常に困難ですから。逆に、声の魅力に対して許容できる範囲だと思えるなら、自分のなかで「そのライブラリ特有の味」として受け入れている証拠です。購入を検討してもいいかもしれません。

◆試用期間切れまでいじり倒す

ここまではそうそう時間・日数を食わないと思います。必要なら調声技術に関する記事を検索して試してみる余裕もあるでしょう。

聴き比べで自分が一番魅力的に感じた音域・声質で、その魅力を引き出すこと、多少のクセや違和感を矯正することに挑戦してみましょう。やはりオリジナルなどは避け、数小節のメロディをとことんいじり倒して「遊ぶ」ことが重要です。

できたデータはできるだけWaveにしておいて、購入判断材料として残しておきましょう。それらのファイルと、操作していたときの自分の感覚(楽しかった、とかそんなシンプルなものでOK)、その両方で最終的な判断を。

◆おわりに:

とまぁ、長々と書き綴りましたがいかがでしたでしょうか。

今まで猫村いろはしか使ったことがなく、その体験版を試用してみたころの記憶も曖昧だったので、今回の記事執筆のために「SF-A2 開発コードmiki」の体験版をインストールしてみました。

すごく貴重な体験だったかな、と。伝えるべきはそのライブラリの「性能確認方法」ではなく「特徴を知る方法」だと気付かされ、記事を書きなおしたほどです。

で、結局のところ筆者は「やっぱりいろはだいすきー!」に落ち着いたわけですがw、体験版を通してその声に魅力を感じたなら、ぜひともあなたのおうちにお迎えしてあげてください。

それでは、素敵なボカロライフを!
(いろはいいよ、いろは!←)

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