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ボカロ錬金術(β) 4.ブレスの挙動解析

何を歌うにもまず最初にするのはブレス=息を吸うこと。
VOCALOIDにもブレスを再現する機能があり、実は個人的にかなりこだわっているパラメータの一つです。

VOCALOIDは発声に空気を必要としません。絶え間なく歌い続けることが可能です。

ところが現実では、息を吸わなければ声はいずれ止まってしまうし、息を吸うには声を止めなければならない。しかも、むやみなブレスは時として美しいフレーズの流れを断ち切ってしまうこともある。

そこで、発声可能な持続時間、フレーズの流れとそれに必要な空気の量、ブレスのタイミングと長さや強さ、ブレスがもたらすリズムやテンポ感への影響、それぞれを天秤にかけた駆け引きが重要になってくるのです。時にはあるフレーズをしっかり歌うために、直前フレーズの終わりかたを犠牲にしてでもブレスをとることもあるでしょう。

こうした駆け引きは、ふつうに考えれば「仕方なくおこなう不自由な要素」です。
ですが、逆にこの「不自由な要素」をVOCALOIDに取り入れると、それだけでメロディになんとも不思議なリズムが生まれてくるんですね。僕はこのリズムが大好きです。

前置きが長くなりましたが、今回はブレスについて掘り下げてみましょう。

※ブレス検証用ファイルセット
renkin04.zip (21KB)
Readmeを読んだうえで、宣言されている範囲内でしたらご自由にお使いください。

◆◆◆

VOCALOID2 ブレスの仕様

仕様について簡単にまとめておきます。

発音記号で指定して使用
ノートに対して発音記号「brX(Xに1~5の数字を代入)」を入力することでブレスを発音することができます。この時、歌詞文字列は無視されます。
Phonetic ブレスを入力したノート
ノート長とDYN以外のパラメータを受け付けない
配布ファイル「401_testBreath.vsq」で検証した結果、ノート長による発音時間とDYNによる発音音量の変更のみが有効で、それ以外のパラメータをいっさい受け付けないことがわかりました。また、どの音域にノートを置いても音程に変化はありません。
音声合成ではなくサンプル再生
ノート長を伸ばし過ぎるとノイズが混じります。前述した点も考慮すると、どうやらブレスは音声合成ではなくサンプル再生機能のようですね。しかも通常の音声合成機能との切り替えには実用に耐えないレベルでの時間が必要らしく、ブレスと歌声のノート間が短いとトラック再生に支障をきたします(「401_testBreath.vsq」16小節目~)。なので、ブレス専用トラックを作って歌声トラックと並走させる必要があります。

ブレスの種類と特徴

おそらくライブラリごとに収録されているブレス・サンプルは違うと思いますが、VOCALOID2猫村いろは について種類と特徴をまとめてみました。

発音記号 トーン アタック 0.25sec 0.50sec 0.75sec 1.00sec
br1 へぁ 高(-) normal ×
br2 fast ×
br3 gはぁぃ peaky
br4 tはぁぃ 中(-) peaky
br5 はぁ mellow × ×

※右の4列は再生時間のテスト結果。ノイズが入り実用に耐えないものほど「×」に近付いていく。
(BPM=120において、0.25secは8分音符、0.50secは4分音符に相当。)

【br1 :「へぁ」】
br1
短い時間で息を吸い込む場合向けのブレス。長いブレスは苦手です。再生時間の中間にピークがあります。
【br2 :「へ」】
br2
br1よりもアタックが速く、トーンも高いです。その後の減衰も遅くちょっとしたパワー感がありますが、こちらも長い再生時間には向いていません。
【br3 :「gはぁぃ」】
br3
ピーキーな太いアタックのあるブレス。喉を一瞬ふさいでタメを作り、それを開放することで一気に吸い込む方法です。リリースはスッと減衰します。トーンは中ぐらい、長い再生時間にも耐性があります。
【br4 :「tはぁぃ」】
br4
br3と同じくピーキーなアタックを持ちますが、こちらは舌で口をふさいで開放する手法のようです。br3よりもアタック音が細く鋭いですね。強いピーク、直線的な減衰を持ちます。また、5種類中もっとも再生時間に耐性があります。
【br5 :「はぁ」】
br5
アタックの柔らかなブレス。トーンも低いです。その割には再生時間への耐性が最も低く、0.5秒長からすでにノイズが混じり始めます。一息では難しい長いフレーズを壊さないよう、短い時間で弱くこっそり息を補うような使い方が向いているでしょう。

お手持ちのライブラリでこのテストを行ってみたい場合は、配布ファイル収録の「402_BreathLibrary.vsq」をご使用ください。

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