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あらためて勉強する必要もなかった。楽典・タイミング基礎理論

音楽とは音の要素とタイミングの変化です。楽典の基礎理論では、音楽という時間の流れに規則的な周期を設定し、それによって音の鳴るタイミングをあえて限定する手法を提案しています。
…というと難しそうな話にみえますが、なんのことはない、テンポ拍子という仕組みがそれです。テンポが速い曲や遅い曲、3拍子や4拍子。こういうのって、おそらく誰もが知っていることですよね。

では、その拍子やテンポという概念は何を根拠に生み出されたものなのでしょうか?
拍子やテンポの違いを、どう活かして音楽を作ればいいのでしょうか?
こう考えると、イマイチよくわからない、という方も多いのではないかと思います。

そこで本稿では、人間の習性という視点から、テンポや拍子という概念についてあらためてみてみることにしましょう。

人間は単位と周期が大好き

人間は基本的に、物事が一定の周期で繰り返されることを好みます。例えば毎日の仕事もそうですよね。今日は何時から仕事に行って、明日は違う時間に違う現場へ行き、帰ってきてちょっと寝たら別の現場で夜勤…。こういう不規則な生活よりも、決まった時間に決まった現場で働く仕事の方が「安定している」と好む人が多数でしょう。物事が周期的に繰り返されるなかで、「今日はこんなことがあったな」「昨日はああだったっけな」とちょっとした変化を感じるぐらいのほうが疲れないのです。

また、本来区切りのないものに区切りをつけて考えたり、区切りをいくつかごとにまとめて捉えたりするのも大好きです。区切りを設けることによって、その事象をわかりやすく把握するための単位が生まれるからです。例えば時計がそうですよね。無段階に流れる時間という事象に、まず「秒」という区切りを設け、それが60個で「分」、さらに60個まとめで「時」という具合です。

単位が生まれることによって、物事に先ほど述べた「周期」という大好きな思考を持ち込みやすくなります。例えば、1日という単位を7日でまとめて「週」という単位を作り、決まったタイミングで休日を設けていることもそうですし、1時間=60分という単位を10分とか15分という別の刻み方に捉えなおして、時間の使い方の目安に利用したりもしますよね。

このように基準と単位、それらの周期があることによって、まずその物事の流れを把握することが楽になります。それによって、人間は「そこに何かを”感じる”」ということに、より集中することができるようになるんですね。

同じことが音楽にもいえます。音が並んでいて、そこから「ノリがカッコいい」とか「切ない曲だ」とかいう感覚を楽しむのが音楽ですから、上記のような人間の習性を逆に利用して、音の鳴るタイミングの基準・単位・その周期がわかりやすく提示されている形で作ってあげるという手法は、聴く人に音楽を楽しんでもらうためにとても有効です。

楽典のタイミングに関する基礎理論では、作曲者の意図する音楽に合わせてこれらの基準・単位・周期を設定する方法が提案されていて、主に音楽性を持たない純粋な基準の設定方法についての理論と、それを土台に奏でられる音楽そのものに関する周期についての理論、という2種類に分けることができます。

前置きが長くなってしまいましたが、テンポや拍子といった概念のもとである、基準の設定に関する理論についてみていきましょう。

音楽の”目盛り”、「拍」

時間を機械的に区切ってタイミングを限定する

Timeline

この矢印を時間の流れとします。この時間の流れにそって音が並んでいくのですが、本来はどのようなタイミングで置いてもかまいません。ですが、規則的な周期を好む人間の習性をふまえ、あえて音の鳴るタイミングを限定します。この設定自体には音楽性は含まれず、執筆をするための原稿用紙、図形を描くための方眼紙のような、純粋な基準としての役割を持ちます。

 Beat

まずはこのように均等に区切ります。どのくらいの間隔で区切るかは任意ですが、これが最も基本的な基準タイミングになります。つまり、現時点で「この区切上で音が鳴るか、鳴らないか?」という選択肢だけで音楽を作ると、一定の規則的周期が生まれてとてもわかりやすい、ということですね。

でも、これしか選択肢がないのはさすがに窮屈ですよね。どうせなら、この区切と区切りの間にも音を置きたいと思いませんか。区切りの間に、サブになるタイミングを設定しましょう。

Upbeat

サブのタイミングは、このように区切間をさらに均等に区切ったところに設定します(何等分するかは任意ですが、どうやら音楽としてウケがいいのは2とか3のわかりやすい数字のようです)。この例では2等分にしたので、音の鳴るタイミングの選択肢が2倍になりました!

 

Subbeat

せっかくなので、そのさらに予備となるタイミングも設定しましょう。サブのタイミングをさらに均等に分割します。この例では、もう一度2等分しました。

…さらなる予備タイミングを作ってもいいのですが、ひとまずこのくらいにしておきましょうか。
これで、限定されているとはいえある程度のタイミング選択肢ができましたね。

各タイミングの名称

これらの限定タイミングには名前が付けられています。

Name

  1. 拍/Beat(はく/ビート)
    最初に作ったメインの区切りをといい、音の鳴るタイミングのもっとも基本的な基準として使用します。
  2. 表拍・裏拍/Down beat & Up beat(おもてはく・うらはく/ダウンビート・アップビート)
    サブに設定したタイミングを裏拍といいます。例えば3分割した場合、その両方ともが裏拍です。また、裏拍からみたとき、拍を表拍と呼びます。
    さらに予備で設定したタイミングについてはなんと呼ぶかはあまり見かけませんが、強いて呼ぶなら「裏表拍」とか「裏裏拍」という感じでしょうか(真に受けちゃダメですよ!笑)。
  3. BPM
    音楽の流れる速度のことです。Beat par minuts=「1分間に拍が何回入るか」の略で、拍と拍の間隔が時間的にどのくらいあいているかという数値をBPMといいます。具体的に何秒という形ではなく、例えばBPM=136なら1分間に136回の拍が入る速さ、というふうに考えます。BPM=60なら60回の分割で、時計の秒針がチクタクなるタイミングと同じです。
  4. テンポ/Tempo
    上で記述はしていませんが、テンポについても触れておきましょう。BPMは曲中で必ずしも固定ではなく、音楽的にカッコいいと思えるならば狙って変動してもいいのです。このBPMの変動も含めた”曲の雰囲気的な速さ”をテンポと考えるとよいでしょう。そのためテンポは数値ではなく「歩いている感じ」とか「元気に」などの意味のイタリア語で曖昧に指定されます。あえて「Tempo ♩=144」などと表記されることもしばしばですが、その場合は「BPM=144ぐらいが目安ネ。あとはうまくやってチョーダイ」と解釈すればOKです(笑) 

緩やかな拍の周期、「拍子」の設定

NoTime

さて、ここまでの段階で基準としての拍、その合間のサブの基準である裏拍を設定しましたが、これはカレンダーでいってみれば「日」という概念までのみが決まった状態です。このままだとダラダラとした日常を送ってしまいかねない(?)ので、「週」にあたる単位で区切って音楽にメリハリをつける基準を設けましょう。

方法は簡単。特別な意図がない限り、拍単位で均等に時間を区切ります。

Time
小節は英語でMeasure。音楽制作ソフトなどで英語表記の場合もあるので覚えておくといいかも。ちなみに、拍子はTimeで、「In ○○ time(○拍子)」のように使用される

拍数個単位で区切ったこの緩やかな周期を小節といい、1小節が何個の拍でできているか、という設定を拍子といいます。
4拍セットならば4拍子、3拍なら3拍子、という具合に呼ぶのですが、正確には裏拍の設定などによって名前に細かいバリエーションがあります。これについては音の長さの基礎理論なども絡んでくるので、のちにあらためて解説することとしましょう。

これらは音の鳴るタイミングの基準というより、音の並びを収める基準として設定されます。
おおざっぱにいうと「”音楽の部品”がひとつの小節内に収まるように作って、部品同士を組み合わせるように音楽を紡いでいく」という音楽的周期の基礎理論へとつながるモノ。これがまたよくできたノウハウなので、そちらについての記事もお楽しみに。

この理論の実際の使用方法

このように、拍や小節、テンポといった概念は、すべて「音楽を周期に従わせることによって、わかりやすくする」という狙いから考案されています。そしてその手法も理屈としてはとてもシンプルであることがわかりますね。

問題はこの理論をどのように活用するかなのですが、ちらっと前述したように、この設定自体には音楽性が含まれません。そのため、最初にこの設定だけを作ってそこから作曲しようと思っても、何も浮かんでこない…というのが現実でしょう(むしろそんなことできる人って、ものすごい高度なセンスの持ち主だと思います^^;)。

そこで当サイトでおススメしたいのが、「アイディアの解析に使用する」という方法です。

せいぜい2~3秒程度の短いアイディアなら、わりと高い頻度で浮かぶかと思います。その短いアイディアを「拍の位置はどこか?BPMはだいたいどのくらいか?」「1小節は何拍か、つまり何拍子か?」「拍と拍の間は何分割されているか?」という視点で解析します。一度それがわかってしまえば後はしめたもの。なぜなら「なにかグレートで奇抜なアイディアが浮かばない限りは、ずっとその設定のままで音楽が続く」ということが判明するからです。あとはその設定の範囲内で続きを考えていけばいいわけですね。

また、頭の中のイメージのままだとどうもしっくりこない、なんか違和感がある、という場合に、拍子のよくある設定パターンを当てはめてみるというのも意外と有効です。人間の頭の中の想像というのはどうしても曖昧で不安定なものなので、本来は間があいていた方がカッコいい部分を切り詰めてしまっていたり、逆に余計な音をはさんでいるせいで周期の流れが悪い、といった状態でイメージしてしまうことだってあるんですね。そんなとき、よくある設定という”とりあえずの基準”を当てはめて比べてみることで、違和感の原因を見極める近道になったりします。

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