--

--

コメント

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL

http://waxwanemusic.blog.fc2.com/tb.php/72-1f4fb857

06

23

コメント

案外テキトーな定義なんですね。楽典・音量基礎理論

楽典基礎理論についての記事では、小難しい理論の仕組みの話はあえて避け、ソフトウェアや楽器を扱うための最小限の知識を暗記してしまおう、という趣旨で解説しますね。

理論はアイディアを生み出してくれない

本稿では音の大きさについてです。音楽において音の大きさは「音量」ではなく「強弱」で語られます。

DynamicsとVolume

音量は、音楽的な意味のDynamics(ダイナミクス)と音響工学的な意味のVolume(ボリューム)とに分けられ、DTMでは両方を扱うぶん、分けて考える必要があります。

Dynamics(演奏の強弱)

楽典で定義される音量とはDynamics=演奏の強弱を指します。
「思いっきり激しく演奏しても小さな音しか鳴らない楽器」も、「そ~っと優しく演奏しても爆音が鳴ってしまう楽器」も、出音の大きさは関係なくあくまで演奏の強弱に対して指定される定義です。もっといってしまえば「その曲のその場面が、強く(or 弱く)聞こえるように演奏しなさい」というとても曖昧なものであり、要するに「うまくやってチョーダイ」ってことですね(笑)

Volume(物理的な音の大きさ)

db(デジベル)という数値で明確に表される、音響工学的な定義です。通常、単に「音量」といえばこちらを指します。
楽器は大抵、弱く演奏すれば小さな音、強く演奏すれば大きな音が鳴ります。が、音響機器の使い方次第でやろうと思えばいくらでもその音量を変えることができます。そしてそこに意外な落とし穴もあります。

ソフトウェア上の表示

イメージ205

オーディオ録音した場合、その演奏の強弱情報は具体的には表示されません。波形によって音量は表示されるので、実際の再生音と音量から演奏の強弱を自分で判断する必要があります。

Dyn at pianoroll
画面下に表示されている縦のバーがベロシティ。

打ち込みに代表されるMIDI録音の場合は、主にVelocity(ベロシティ)という数値によって音の強弱が表示されます。マウスやMIDIキーボードなどで音程を入力すると自動的に記録されるもので、あとから自由に修正もできます。
ちなみに、発音開始時に強弱を指定する数値なので実際に発音が始まった後に入力することはできません。発音中に強さをコントロールしたい場合は、ほかの命令を併用します。

楽譜上の表示

DTMソフトウェアを扱ううえで、従来の楽譜という表記方法を使用する機会はあまりないかもしれません。ですが、人間が読むための音楽表記法としての五線譜は、現代においても最も優れた最新のアナログ表記法です。一応、簡単ですが触れておきましょう。

その場面の強弱を指定する記号

Dynamics symbol

実は結局のところ、指定に対する実際の演奏の強さのさじ加減は、曲に対する演奏者や指揮者の解釈次第です。そのため、同じフォルテでもある曲と別の曲では全然違う強さである、なんてこともよくあります。

局所的な細かい指定

DynamicCtrlmark

打ち込みの場合Velocityだけでは再現できないやつですね。このへんのテクニックを覚えると、ちょっと楽しくなってきます(笑)

Accentmark

「強調して聞かせる」とは厳密には強さの指定ではありませんが、その音だけ強めに演奏する対応がしばしばとられます。

ダイナミクスをコントロールする意味

楽典というよりはエンジニアリングの話になりますが、DynamicsとVolumeはどう違うのか、少しだけ解説しましょう。

先ほど述べたように、DTMでは演奏の強弱にかかわらず最終的な演奏の音量を好きなようにコントロールできます。この際に注意したい点が、音量のコントロールは「演奏の響きの原型を保ったまま」大きくしたり小さくしたりするだけ、ということです。

楽器というものの多くは、演奏の強弱によってその音の特性が変化します。例えば強く演奏すれば鋭い音、弱く演奏すれば柔らかい音というように、同じ音色のようでありながらも単に音量が変化するだけではない、とても複雑な挙動をするものなんですね。これは生楽器に限らず、シンセサイザ音色においてもそのような特性を持たせているものが数多くあります。

ここで例として、演奏の強弱が変化すると音の響きがどう変化するか聴き比べてみましょう。
次の音声データは、以下のように編集してあります。

  • 同じ演奏(MIDIシーケンスデータ)を4つに複製、すべて同一のピアノ音色で再生
  • 前半2つ:片方はVelocityを全体的に高く設定、もう片方は低く設定
  • 後半2つ:前半と同じ内容から、弱い演奏のVolumeを調整。強い方と同じ音量に揃えてある

いかがですか?同じ音量で聴き比べるとかなり違うことがおわかりいただけると思います。
初めのうちはそれほど気にする必要もありませんが、いずれステップアップしたとき、強弱を適正にコントロールすることは全体のサウンドのまとまりと説得力を向上させるための一つの要となるでしょう。

関連記事

管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL

http://waxwanemusic.blog.fc2.com/tb.php/72-1f4fb857

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。